カルダノ(ADA)の開発組織IOHKがPoS上サイドチェーンの最初の論文を発表
カルダノ(ADA)の開発組織IOHKがPoS上サイドチェーンの最初の論文を発表
サイドチェーンは、双方向ペグを介して親ブロックチェーンと通信する、独自の機能を備えたブロックチェーンです。これは拡張性と相互運用性の利点を実現し、親チェーンのアップグレードのテスト環境ともなり得る。
12月31日、カルダノの貢献者であり元マイクロソフトR&D、現EMURGOのSebastian Guillemot氏は、IOHKのリサーチチームが「ステークオブステーク・サイドチェーン」と題した論文を発行した事をツイートしました。論文は以下のように紹介しています:
“サイドチェーンは、ブロックチェーンのスケーラビリティと相互運用性の主要なソリューションとみなされてきた。しかしながら、概念のモデル化や確実に安全な構造はこれまで試みがなかった。”
論文は、紹介する機能が注目に値すると同時に、カルダノだけでなく他のすべての互換性のあるPoSブロックチェーンにとって重要な前進を示すという。カルダノのOuroboros(ウロボロス)におけるPoSブロックチェーン構築のフォーミュラ化を行い、その後別のアルゴリズム「Ouroboros Praos、Ouroboros Genesis、Snow White、Algorand」等への応用に言及している。
IOHKチームは以下のように述べています;
「我々は標準的な暗号化の仮定を使用して、安全な構造を証明している。…私達の構造は、(以下の条件下で)安全なクロスチェーンバリュートランスファーをサポートします。両方のチェーンのセキュリティの仮定が満たされる場合、つまり正直なステークの大半が両方のチェーンに存在する場合。また、一方的な障害の場合に、ファイアウォールの特性を維持し、セキュリティ条件に違反したチェーンにそのダメージを包括します。」
この論文は、各ブロックチェーンをサイドチェーンから保護する新しい「ファイアウォール」セキュリティ特性、サイドチェーン攻撃を軽減するステーキング機能、および「アドホック・スレショルド・マルチシグ(ATMS)」と呼ばれる新しい暗号化プリミティブによる「ペギング手法」を含む、いくつかの根本的な技術的進歩を導入します。
カルダノ(ADA)のプルーフオブステーク(PoS)アルゴリズム「ウロボロス」は、初期のブロックチェーンプロトコルと同程度に独自性が高いという。安全性が科学的に証明されており、ノードが台帳の状態について合意に達する方法を定義している。PoSは計算上の難解な問題を解くために電力を無駄にしないという基本的なアイデアの下、ブロック生成における新しいアプローチを提供します。各ノードが含むコインの数に対する比率によって、新しいブロックを生成するノードが選択されます。
カルダノチームは、自身の革新的なプロトコルが、プルーフオブステーク(PoS)の現状を変える可能性に興奮しています。カルダノ・プロトコルは、ユーザー資金のセキュリティを確保しながら、市場におけるPoSブロックチェーンの承認エコシステムを再構築しようとしています。
カルダノのCEOチャールズ・ホスキンソン氏は最近、2019年の第1四半期末までにShelley(シェリー)のアップデートが予定されていると述べました。同氏は、Shelleyリリースの作業が順調に進行していると述べました。しかし、実装にはまだ作業が残されています。
Shellyにより、カルダノは完全に自律的かつ完全に分散化されると期待されています。ADAのシステムは、プルーフオブステーク(PoS)システムへと移行し、ネットワークは1000のステーキングプールを有すると見込まれています。
ホスキンソン氏は、PoSが安全なシステムであり、ブートストラップやチェックポイント無しで、本来の機能を発揮すると確信しています。
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