アジアの業界人による2020年の暗号通貨・ブロックチェーンの動向予想

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アジアの業界人による2020年の暗号通貨・ブロックチェーンの動向予想

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アジアの業界人による2020年の暗号通貨・ブロックチェーンの動向予想

グローバル・コイン・リサーチ(Global Coin Research)によるアジアの業界著名人による2020年の予想が発表されました。本コラムでは、その一部を翻訳してお届けします。

2020年は引き続き中国の動きに注視

ジャオ・チャンポン(CZ:Zhao Changpeng):Binance CEO・共同創業者

2020年には世界中の多くの政府による暗号通貨の調査や試験が始まるでしょう。具体的にはステーブルコインや自主規制、複数国にまたがる規制規準です。それらの取り組みは個別には成功することも失敗することもあるはずですが、これら全体では暗号通貨のアダプションにポジティブな影響をもたらすことになるでしょう。

市場の将来についてさまざまな観点があります。ビットコインは依然として小さい時価総額で高いボラティリティです。しかし技術的なファンダメンタルズに基づけば、5~10年の長期でインターネット以上に社会的に大きなインパクトをもたらすはずです。機関投資家の暗号通貨の関心は高まっており、彼らの多くは2020年のマーケットに強気なようです。

アレキサンダー・パック(Alexander Pack): Dragonfly Capital 共同創業者兼パートナー(中国)

習近平の発表により、中国ではブロックチェーンに向けた主要な戦略的再編が行われました。 10月24日は、暗号通貨・ブロックチェーンおよび中国のテクノロジーセクター全体で最も重要な日の1つになりますが、この影響がどのようなものになるか明らかになるまでは数年かかります。

2020年は、多くの政府によるブロックチェーンの実証や国有企業、大企業によるコンソーシアムブロックチェーンが組成されるはずですが、米国と同様、一般にその効果が可視化されるまでは時間がかかります。今の時点で最も重要なユースケースはやはりデジタル人民元でしょう。

中国の最近の外国のコンピューター技術の禁止と、独自の技術インフラストラクチャを構築するという目標は、ブロックチェーンの分野にまで拡大します。「中国向けEthereum」のブロックチェーンの登場に関心が急増しています。暗号通貨の取引ボリュームにおいては、アジアの優位性はすでに過去最高で、2020年も継続するでしょう。

2019年には暗号通貨の巨大企業はプラットフォーム化してさまざまな機能を垂直統合することが目立っています。最終的には、それらは取引やデリバティブ、ファンド商品、レンディング、カストディ、リサーチ、ニュースなど、幅広い種類の暗号通貨の金融商品およびサービスを提供する金融ポータルのように進化するはずです。これらの傾向は新規参入企業の不足とM&Aによってさらに促進するでしょう。

新規参入者の不足と、国際的に成長している最大規模の企業からのM&A活動の急増の両方により、取引所のランドスケープがさらに強化されます。
マイニングについては、ハッシュレートの大部分は依然としてアジアにありますが、マイニングは着実にアジアから離れ、米国やカナダなどの地政学的に安定した地域に移動する傾向にあります。

チャオ・パン(Chao Pan):MakerDAO 中国リーダー(中国)

2020年はDeFiと既存金融が接点を持つ場面が増えるのではないかと思います。Ethereum 2.0はゲームチェンジャーになるでしょう。アジアのEthrerumのステーキングサービスが多様なDeFiサービスをリリースすることを期待しています。

ブロックチェーン躍進の年になるか

ジェイソン・ハン(Jason Han): Kakao Blockchain Klatyn GroundX CEO(韓国)

2020年はブロックチェーンの価値を証明する年になるはずです。韓国発のコンソーシアムブロックチェーンであるKlaytnはメインストリームでのアダプションを目指します。伝統的な業界でのブロックチェーンベースのIDシステムの利用やポイント・バウチャーシステムの利用を開始します。

アーサー・ヘイズ(Arthur Hayes): BitMEX CEO・共同創業者(グローバル)

2020年は依然金融緩和が続き、雇用率は上がり、インフレーションをするはずです。ビットコインは金融危機の場合においては希少なコモディティアセットとして、楽観市場ではリスクオンアセットとして注目され続けるはずです。

メーベル・ ジャン(Mable Jiang):Multicoin Capital パートナー(中国)

2020年はブロックチェーン業界でさまざまなインフラストラクチャーがユースケースを確立する年になるはずです。さまざまな開発者ツールやSDK,ミドルウェアがそろってきていることから、これらがアプリケーションレイヤーにフォーカスする開発者を後押しするでしょう。NFTは未だブルーオーシャンです。

トークン化に関わる企業で利益体質な企業が2020年に出てくるかどうかは分かりませんが、そういった企業の登場には楽観的です。それこそがマスアダプションによって起こることだからです。

サイモン・ソジュン ・キム:Simon Seojoon Kim, Hashed CEO・共同創業者(韓国)

韓国においては、2019年に暗号通貨は無法地帯から機関投資家のための整備が少しずつ行われるようになってきました。中国に関してはポジティブな見方をしており、例えば、海口市は中国政府公認のブロックチェーンの実証実験都市になりました。KakaoがリードするKlaytnやLINEがリードするLINKトークンなどのプロジェクトがアジア圏のマーケットや規制当局に影響力を及ぼすようになると予想します。

大日方祐介: Founder of CryptoAge and NodeTokyo

日本では多くの大企業がブロックチェーンのユースケースをローカルのスタートアップとの協業により見出すでしょう。また、ヤフーとLINEの経営統合は、両社いずれも国内最大のコンシューマ向けインターネット企業であり、いずれも暗号通貨取引所のライセンスを保持していることから暗号通貨業界にも大きな影響を与えます。また東南アジアでも公式に免許を受けた取引所がシンガポールや日本に続き登場するはずで、アジアが世界に先駆けて現実世界でのアダプションを加速させるでしょう。

平野淳也: HashHub CEO・共同創業者

日本の取引所は直近2~3年、非常に厳しい規制下に置かれていましたが、2020年は規制されたIEOや新規トークンの上場が認められ、国内業界は再び動きだすでしょう。取引所の稼働に伴い周辺のエコシステムも変化するはずです。エンタープライズブロックチェーンやセキュリティトークンも引続き注目されるトピックになります。

いかがだったでしょうか?さまざまなメディアで年始の予想は恒例となっていますが、参考になれば幸いです。

参考
GCR Community Predictions for 2020

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d10n Labのリサーチコミュニティでは、ブロックチェーン業界の動向解説から、更に深いビジネス分析、技術解説、その他多くの考察やレポート配信を月に20本以上の頻度で行なっています。コミュニティでは議論も行えるようにしており、ブロックチェーン領域に積極的な大企業・スタートアップ、個人の多くに利用頂いています。
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