アルトコインウォレット比較 後編
前回の記事:アルトコインウォレット比較!それぞれの特徴を覗いてみよう。前編
さて、前回の記事の後編になります。
人気のアルトコイン、イーサリアムやネムも登場しますのでぜひご覧ください!
6.イーサリアムETH
イーサリアムのウォレットアプリは「MIST」という名前です。
イーサリアムの特徴はスマートコントラクトですね。スマートコントラクトについて詳しく述べると随分長くなりますので、ざっくり言うと取引や売買における定形化自動システムみたいなものです。
ブロックチェーン技術によって新たな機能を加える、いわゆる「ブロックチェーン2.0」と呼ばれる最初の仕組みを創ったのがイーサリアムプロジェクトです。
このスマートコントラクトという仕組みで新しい何かを作っていこうという取り組みが盛んになってきましたね。
このウォレットからそのスマートコントラクトが組み込める機能があるのです。
その他にオプション機能として、新たなトークンを作成したりICOなども可能のようです。詳しく知りたい方はGitHubに公開されていますのでそちらのマニュアルをご覧ください。(このウォレット内にリンクもあります)
このイーサリアムのプラットホーム(スマートコントラクト)で作られたコインとしてaugur(オーガー)は代表的な成功例ではないでしょうか。
7.リスクLISK
リスクのウォレットアプリは「LiskNano」という名前です。
ウォレットとしては「送金」と「forging」、「voting(投票)」、「トランザクション」の閲覧となっています。
LISKはトランザクションを公開していますのでデリゲートアカウントから紐付けて色々調べることが出来てしまいますので、ここでは敢えてアカウントはマスクしておきますね!
また、前回鍛造のマイニングに挑戦で詳しく述べていますのでご覧ください。
LISKのウォレットはこのforgin(鍛造)が特徴です。
ちなみに、15,000LISKウォレットに置いたら僅かですが、鍛造報酬がありました。
8.ネムNEM
ネムのウォレットアプリは「NanoWallet」という名前です。
紹介した中のウォレットの中では一番多くの機能を持っています。
1.マルチシグ及びマルチユーザアカウント
・連署名アカウントに変更できます。
・既存コントラクトをマルチシグに変更可能
・トランザクションも連署名が可能です。
これらは複数の署名により信頼性を増す為の機能であり、複数の署名がなければ成立しないので内部ハッキングなどセキュリティ強化に役立つと思われます。
2.ネームスペースとサブドメイン
・WEB上のアドレスの様に、名前(ネームスペース)を設定できます。
実際に何に使うかは発展途上と思われますが現行ではモザイクを発行する時に使われています。
オプションでサブネームも設定することができます。
実際に「hiropi-fx」というネームスペースを作成してみました。ネームスペース維持料として年間100XEM徴収されます。
3.デリゲートハーベスティング(委任)
・ハーベスティング(収穫)はビットコインで言うマイニングと同じ意味ですが実際には新しいコインは生成されないので認証をする報酬が分配されます。
ここでは委任アカウントというものがあり委任費用を支払えば(0.15XEM)自身のウォレットが稼働中でなくともリモートノードが働いてハーベストしてくれる機能です。
アカウントを作りそのウォレットに10,000XEM以上保持し委任を有効化すれば後は自動的にハーベストされます。
現在まだ報酬は頂いておりません(泣)
4.アポスティーユ(公証機能)
いわゆる、契約書などの公証人になってくれる機能です。
ファイルを登録するとこんな立派な証書を発行してくれます。
5.モザイク
ここでいうモザイクとは独自コインを発行できるようなシステムです。お店の経営者ならポイントとしても使えそうです。
試しにhiropiコイン作ってみました、99hiropi発行しました!
6.Changelly(XEMの両替サイト)
・Changellyという通貨交換サイトが運営する両替所(別途アカウント登録が必要)が表示されます。
7.アドレス帳
・単純に(ネット銀行振込の登録先と同様)アドレス帳です。
8.Voting
・投票(アンケート)機能です。
いかがでしたか?
他にも色々ありますが、それぞれのコインがどのような特徴を持っているのか、どんな機能があるのか、bitocoinを基本としてbitcoin2.0と呼ぶにふさわしい新しい機能を付加したコインが今後も多く誕生してくると思います。
ホワイトペーパーや公式サイトだけではわかりづらいので、このようなウォレットアプリを見ると、各暗号通貨の特徴が分かりやすいので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
以上、アルトコイン・ウォレット比較のコーナーでした。
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