2020年のDeFi(分散型金融)トレンド振り返りと広がるエコシステム

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2020年のDeFi(分散型金融)トレンド振り返りと広がるエコシステム

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2020年のDeFi(分散型金融)トレンド振り返りと広がるエコシステム

2020年のDeFi(分散型金融)トレンド振り返りと広がるエコシステム

2020年はDeFi(分散型金融)の年といっても過言ではないほどに盛り上がりました。ここでは今年起きたDeFiのトレンドとイーサリアム以外のDeFiの動きを紹介します。

DeFiが脚光を浴び、多くの資金が流入

今年はコンパウンド(Compound)の独自トークン「COMP」を利用したインセンティブ提供に端を発し、10月にはCompoundにロックされた資産の記帳上の合計は1,000億円を突破しました。

DEXトップシェアを持つユニスワップ(Uniswap)は最大で3,000億円相当の資産がロックされるほどになりました。

そっくりさん?DeFiのコピープロダクトとその発展

また、UniswapやCompoundといったプロダクトのフォーク(コードをコピーして作られたプロダクト)が登場しました。サービスの見た目や使い勝手が似ていましたが、ローンチからしばらく経った今、スシスワップ(SushiSwap)やクリーム(CREAM)が単なるコピープロダクトに留まらず独自の発展を遂げて継続的な開発やトークン価格の維持を実現していることから、ユーザーや開発者にとってコードのコピーが可能なプロダクトの差別化がどのように行われるのかを考えるきっかけともなりました。

今後は同ブロックチェーン上でのプロダクトのコピーに留まらず、異なるブロックチェーン間のコピーやインフラの流用が進むと考えられます。

記事執筆時点でSushiSwapがUniswapの64%の流動性を持ち、17%の取引量を持ちます。SushiSwapとCREAMはいずれもヤーン・ファイナンス(Yearn Finance)とのパートナーシップを発表しており、オリジナルプロダクトにはない独自性を獲得しつつあります。SushiSwapの場合、優れたUIUXやマイナートークンペアに対するインセンティブ提供、週替りに選ばれるプールへのインセンティブ提供が該当します。Yearnとの連携によってファーミングの最適化、レバレッジ取引や指値注文の効率化が今後行われる予定です。

イーサリアムだけではないDeFi

イーサリアム上でのDeFiの成功をうけて、その他のブロックチェーンでもDeFiの機能を実装しようとする動きが見られます。

現時点の主要DeFiプロダクトはほとんどがイーサリアム上に構築されていますが、FTX主導でソラナ(Solana)上に構築されるセラム(Serum)やバイナンス(Binance)主導のBinance Chain/Binance Smart Chainが登場しました。

バイナンス・スマート・チェーン(Binance Smart Chain)

binance-smart-chain

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BinanceはBinance Chainに加えてEVM互換のBinance Smart Chainを開発することでイーサリアム上で構築されたプロダクトのコードや開発ツールを流用できる環境を整えています。EVM互換であれば、イーサリアム用のSolidityで書かれたコントラクトのみならず、MetaMask等のウォレットも流用することができるため、ユーザーにとってもアクセスが容易になるという利点があります。

今では当たり前に利用されているモバイルウォレットやブラウザエクステンションですが、数年前はデスクトップPCに専用のソフトウェアをインストールして、何時間もかけて同期をする必要がありました。仮にイーサリアム以外のブロックチェーンが独自の規格で開発を進めた場合、コントラクトコードを書き直したり、ウォレットを1から開発したりする必要があります。同様にユーザーの側でも新しくウォレットの使い方を覚えたり、信用できそうなソフトウェアを探したりするなどのコストが発生します。

Binance Smart Chainはイーサリアムの資産を使いながら、BNB基軸のエコシステムを構築しており、UniswapにならったPancakeSwapなどのプロダクトが稼働しています。PancakeSwapは流動性供給に応じて独自トークンを付与するファーミングを独自に実施し、現在は1日あたり10億~20億円程度の取引高を実現しています。基軸通貨はBNBです。

海外取引所FTXのDEXはソラナ(Solana)を活用

今年の7月に海外の大手暗号資産デリバティブ取引所のFTXがセラム(Serum)というDEXを発表しました。このDEXに使われているブロックチェーンはソラナ(Solana)です。中央集権型取引所が本腰を入れて開発を行う見込みの分散型取引所のとしてはBinanceに次いで二つ目の例で、FTXのCEOはイーサリアム上のDeFiプロダクトに大金を投じて実際に利用しており、SushiSwapの開発にも携わっていることから大きく期待されています。

Serumはすでに2億円以上の取引高を記録しているほか、最も取引高の多いペアはBTC/USDT、ETH/USDC、UNI/USDCであり、SOL(ソラナ)やSRM(セラム)のSolanaブロックチェーンでネイティブにサポートされているトークンではなく、別のブロックチェーンで発行されたトークンが活発に取引されている点が特徴として挙げられます。

これは取引手数料が高く、ブロックチェーン上で承認を得るために時間のかかるイーサリアムでの利用を避けて、より安くて早いプロダクトを使いたいユーザー層を取り込んでいることを意味します。

SerumにはSRMという独自トークンがあり、SRMの保有量に応じて取引手数料の割引が適用されるほか、Serum DEXで発生した取引手数料の80%はSRMの買い戻しとバーンに利用されます。FTXが発行しているFTTと類似の仕組みであり、直近で過去最高値を更新したFTTの発行体の手腕が問われます。


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